【投資】海外居住者も使える証券口座とは?

生活情報

今回は日本に非居住の海外居住者でも使える証券口座についてご紹介。海外駐在機会の多い企業にお勤めの方は必見、長期投資による複利効果で老後資金に備えましょう。

海外居住者における現状

日本でも資産形成として投資に対する考えが見直されつつあり、日々の外国為替や株式相場に興味のある方も増えてきたように感じます。

しかし、日本の証券会社(楽天証券・SBI証券など)は日本居住者に対するライセンスのため、海外居住者は日本の証券会社を通して取引ができないのが現状です。

  • 海外居住する以前に証券口座を運用していた方も、原則として非居住となる(住民票を抜く)タイミングで口座の解約が必要
  • 暗号資産(ビットコインなど)を取り扱う日本の取引所(コインチェックなど)も日本居住者に限定したサービス

日本非居住になったからといって証券会社から即通知が来るわけではありませんが、近年はマイナンバー登録を求められたり、海外IPからの頻繁なアクセスに問い合わせが入ったりと取り締まりも厳格化されてます。

とは言っても近年のインフレ(物価上昇)下において、低金利の銀行預金では通貨価値が目減りするばかりで資産形成は期待できないですよね。

出典元:世界経済のネタ帳

そんな方は必見、海外居住者でも使える証券取引口座を紹介します

実際に取引(口座開設)に至るまでにはいくつかのステップが必要ですが、ネットやYoutubeで詳しく解説しているサイトも多く初心者でも始められます(実際に私がそうでした)

口座開設における郵便物受取のため、日本国内(ご自身や日本居住のご家族など)の住所登録が必要

米国銀行口座開設(ユニオンバンク)

Union Bank

今回紹介する方法では海外居住者でも取引可能な米国の証券口座を利用しますが、証券口座への送金は日本の銀行口座から直接行うと送金エラーとなるリスクがあります。

これはマネーロンダリング(犯罪収益の出どころ隠すための金銭取引)を防止するための措置であり、米国の証券会社を利用するためには米国の銀行口座を開設しましょう。

そこで登場するのが米国のUnion Bank(ユニオンバンク)。ユニオンバンクはMUFG(三菱UFJフィナンシャル・グループ)の100%子会社であり、米国居住者でなくてもMUFGのインターネットサイトを介して口座開設を申し込むことができます。

  • MUFGの海外口座(ユニオンバンク)開設サービス:カリフォルニアアカウント・プログラム
  • 申し込みにはMUFGの銀行口座が必要

ユニオンバンクはFDIC(連邦預金保険公社)の加盟銀行であり、万が一に破綻した場合にも預金の一定額が保証されるのが特徴。

これは日本の銀行におけるペイオフ(預金保険制度)に該当するものですが、ペイオフは円預金に対する保証であり、外貨預金は保証対象外となってます。つまり、ユニオンバンクは外貨預金での積み立てを考えている方にも安心して取引が行える銀行口座と言えます。

ユニオンバンクに限らず米国の銀行口座には①Checkings(当座預金)と②Savings(普通預金)の2種類ありますが、②Savingsはオンラインバンキングからのネット送金に対応していないため、①Checkingもしくは両方を開設するのがオススメ。米国との手続きのため、口座開設には2~4週間はかかりますが、MUFGおよびユニオンバンクへの問い合わせは日本語対応のため安心です。

申請書類に署名し郵送するタイミングがいくつか有りますが、書類は日本の登録住所に届くため日本在住期間(海外居住を開始する前など)に手続きを完結できると手間が少なく楽です(既に海外にいる場合は国際郵便などで転送が必要なため)

米国銀行口座へ海外送金(トランスファーワイズ)

TransferWise

続いてユニオンバンクへの入金方法ですが、日本の銀行口座からの海外送金は手数料コストがとにかく高いです。

これから投資を始めて効率よく資産形成するにも手数料コストは抑えたいところ、そこで登場するのがTransferWise(トランスファーワイズ)

トランスファーワイズは実際の為替レートで送金しているため、為替手数料を上乗せした独自レートで送金する銀行と比べて最大で8倍安く送金ができます。さらにトランスファーワイズは銀行とは異なる送金の仕組みを採用しているため、オンライン上で送金手続きを完結できるのも大きな魅力で、簡単にアカウント作成から手続きまで出来ます。

米国証券口座開設(ファーストレイド)

Firstrade

ユニオンバンクへの送金ができればあと一歩、最後は米国証券口座への入金を行えば証券取引開始です。

海外居住者の方も利用できる証券会社候補としてFirstradeとSogo tradeがありますが、どちらも手数料がほぼ無料で知名度のある証券会社(困ったときに情報が探しやすい)。ここは好みですが、個人的にはFirstrade(ファーストレイド)をオススメします。

まず、オンラインページが使いやすく、初心者の方も直感的に取引が出来るように感じます。ただでさえ英語のウェブサイトのため(Google Chromeで翻訳できますが)、混乱しにくいサイト構成に越したことはありません。

次に、DRIP(配分再投資)の設定がオンライン上で簡単にでき、銘柄ごとにDRIPを個別設定するなどの機能が充実しています。

DRIP(配分再投資)制度:保有している株式からの配当を現金で受け取らず、自動的に同じ株式の買い付けを行う制度

長期投資×複利効果で利益を最大限に高めるには、運用で得た配当金を新たな株式の買い付けに回したいところ。しかし、配当を現金で受け取ると確定申告の必要性や、新たな買い付けを自分自身で行う手間が発生するため、DRIPを有効活用しましょう。

開設する証券口座がファーストレイドで決まれば、アカウント作成とユニオンバンクからの送金を行い証券取引開始です。ユニオンバンクからの送金は、ファーストレード側のオンラインページより口座登録を行い、ACH送金を利用することで手数料コストを抑えれます

ACH送金(自働資金決済センター):様々な銀行の送金情報を一挙に集めて処理することで手数料コストを抑制(ほぼ無料)

投資の心構え

今回の記事で証券取引までの簡単な流れをご紹介しましたが、ユニオンバンク開設から実際の取引開始までに早くて2~3ヵ月は要します。

米国市場での取引のためファンドの値動きに加え為替変動も運用成績を左右する重要なポイント、リスクを理解し自分自身の投資プランを持つことが大切です。個人的には米国や全世界の指標(S&P500といったインデックス)と連動するETF(上場投資信託)での積み立て長期投資が好みですが、初めて取引をされる方は運用開始までの準備期間を通して投資プランを検討することをオススメします。

実際に私が取引に至るまでに、分かり易く参考になった書籍をご紹介しておきます。

少しでも参考になればうれしいです。

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